安倍首相、不可解な中国外交①日中関係が正常化って?

日中関係

1 日中関係が完全に正常な軌道に戻ったとは?

安倍首相は、2018年10月に訪中の際、日中為替スワップ協定再開した。これは簡単に言えば、中国の通貨危機には資金調達を協力して助けるという契約である。このときも、安倍首相の変節振りに驚いたが、昨年はもっと驚いた。

安倍首相は「習近平国家主席と手を携えて日中新時代を切り開きたい」と述べ、今春、国賓として招聘したいと2019年6月に発表した。両首相は、「日中関係が完全に正常な軌道に戻った」としている。安倍首相が中国に対してこのように呑気で甘い認識を持っていたとは思いもよらなかった。

安倍首相が政権発足後、こまめにアジア周辺の国々を訪問していた中国包囲網戦略は一体、何だったのか?とくに、台湾のように民主的で親日的な国家との国交を断絶したままにし、独裁的かつ全体主義で反日的な国家と、親密な国交を行わなければならない理由は何なのか? 安倍首相には、もっとくわしい説明をしていただきたいと思う。

2 一向に正常化しない中国の蛮行の数々

  1. 繰り返される尖閣諸島周辺の領海侵犯

尖閣諸島周辺で海洋資源が発見された1968年ごろから、毛沢東が領有権を主張し始めた。2008年~2011年ころには年2回ほどだった領海侵犯は近年では100回近く行われており、中国は尖閣の延長線上に沖縄を見据えており、尖閣諸島が中国の領土ということになれば、次は当然、沖縄を狙ってくるであろう。

  1. 日本人の拘束問題

日本人が10人以上中国でスパイとして逮捕され拘束されている。中国の独裁政権では理由をつけて日本人をいつでも逮捕できる。そのコストは極めて安い。このようにして、大した証拠もないのに善良でインテリの日本人をスパイとして逮捕拘束し、人質として保留しておく。将来、かれらを釈放するとしながら政治的な交渉の場で利用するつもりであろう。

  1. 人権侵害問題

ウイグル族のうち約100万人を拘束し、強制収容所に送っている。ウイグルだけでなく、モンゴルやチベットに対しても弾圧を続けており、民族や宗教の根絶やしを図っている。

これらは深刻な人権問題であり、日本も目をつむって避けて通ることはできない。

  1. レーダー照射事件

2013年1月中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に対して射撃管制用レーダーを照射した。これは宣戦布告と同じ意味を持つが、日本政府は「誠に遺憾である」で許している。中国にしてみれば、日本の反応を確かめて見ただけであろうが、随分なめられたものである。

これ以外にも、中国の蛮行は数え切れず、しかもどれ一つとして改善されていない。どこが日中関係は正常な軌道に戻ったのだろうか?

3 国賓待遇で天皇と謁見

習近平主席が国賓として訪日すれば、天皇陛下と宮中晩餐会ということになる。令和の天皇が習近平と会見し、晩餐会に呼べば、その映像は大々的に世界に流されることになろう。これは習近平の思うつぼで、日本の天皇は、習近平の政治的利用に最大限使われたことになる。この後、習近平主席が天皇を招き、天皇陛下のご訪中ということにでもなれば、令和の天皇の名に著しく傷がつくことになろう。

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