「中島みゆき」が大好き ① ホームにて

ホームにて 中島みゆき

1 日本人のふるさとへの思い

毎年、お盆と年末の時期になると、この歌を聴きたくなり、また歌いたくもなる。

毎年、この時期になると、多くの日本人が魔法にでもかかったように故郷へ帰ろうとする。それは、一年で一番あわただしいときであり、また、それは、一年で一番切ない時でもある。

この日本人の帰郷への思いを歌った曲として、中島みゆきの「ホームにて」は、本当に秀逸な作品だと思う。曲はゆっくりとしたテンポで始まる。

♪ふるさとへ 向かう 最終に 乗れる人は 急ぎなさいと

♪やさしい やさしい声の 駅長が 街 なかに  叫ぶ

♪振り向けば 空色の汽車は いま ドアが 閉まりかけて

♪灯り ともる 窓の中では 帰りびとが わらう

♪走り だせば 間に合う だろう 

♪かざり 荷物を ふり捨てて

♪街に 街に 挨拶を

♪振り向けば ドアは 閉まる

感想;前半の静かで微笑ましい人たちの風景と、後半の最終に間に合うように必死に走り出す人の風景、この静と動のコントラストが絶妙である。ふるさとへ帰る人々の二つの心の風景、すなわち、切なさとあわただしさを同時に表現している。

「走り出せば間に合うだろう、飾り荷物をふり捨てて」の切迫感に泣ける。帰省への強い思いが吐露されているからだ。

そして送ってくれた人たちに対して何回もお辞儀をする、そこでドアが閉まる。

まるでシネマを観ているようだ。

2 空色の汽車と空色の切符

空色はふるさとの空の色だろうか?遠きに思いを馳せる表現である。

♪そして 手のひらに残るのは 白い煙と乗車券

♪涙の数 ため息の数 溜まってゆく空色の切符

感想;切符の一枚一枚を、涙とため息に置き換える。ここでまた泣けてしまう。

3 ふるさとへ帰れない人もいる

♪たそがれには 彷徨う 街に 心は 今夜も ホームに たたずんでいる

♪ネオン ライトでは 燃やせない ふるさと 行きの 乗車券

感想;ふるさとへ帰りたくても帰れない人もいる。仕事に失敗でもしたのだろうか?家族内での確執でもあるのだろうか?

その理由は分からない。切符まで買ったのに、なぜかふるさとへ帰れない人がホームに佇んでいる。

ふるさとへの思いが一枚の切符に募って握りしめている。燃やしてしまいたいが燃やせないそんな思いの詰まった「ふるさと行きの乗車券」なのだ。

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