最新セミナー開催の報告

昨日6月14日(水)尼崎信用金庫と積水ハウスが主催で、お客様向けセミナーを開催しました。わたくし増井が講師として、「これからの資産運用と節税対策」というタイトルで、1時間半ほどお話させて頂きました。

  1. 各金融資産の10年間の推移表
  2. 相続対策・申告までの流れ
  3. 生前贈与活用による相続対策
  4. 土地の有効活用による対策
  5. 法人化の利用対策
  6. 遺言書の作成

という内容で、1時間半にしては盛沢山でした。

1 金融資産の推移は2004年を起点として、金、NYダウ、日経指数、為替指数、リート指数の5つを比較しました。意外なことに、金がダントツ1位、NY、日経と続きます。そんななかで、日本の税金は、所得税、消費税、相続税が右肩上がり増税で、唯一、法人税のみ右肩下がり減税です。法人税率は23パーセント代まで下がりました。しかしそれでも、国際比較をすると、たとえばシンガポールは17%ですから決して低くはないということになります。

2 省略

3 贈与税については、住宅資金の贈与、教育資金の贈与、相続時精算課税などの特徴、有利不利の違いについて解説しました。とくに、相続時精算課税についてどんな場合に有利不利になるかについてお話ししました。

4 土地の有効活用については、典型的な相続対策として、収益物件の建築によって、相続財産の評価上、どれくらい評価減になるのか?また、損益計画、資金収支計画において、全額、借入金で建設したら、何年くらいで回収できるのかシミュレーションしました。

5 法人を利用するメリットは税率が下がっていることに加えて、中長期的には将来の相続財産を一族に分散していく効果があります。また、個人の土地の上に法人が収益物件を建てて運用する対策についても解説しました。

6 遺言書については、?自筆より公正証書で、?包括遺贈より特定遺贈を ?子供がいない相続人は、親より先に亡くなるリスクも考慮しておくこと など実践的なお話をしました。

お客様の反応ですが、遺言書の話はみなさん興味を持たれていました。やはり実体験を交えての話は説得力があるようでした。