平成28年11月22日、尼崎信用金庫東難波支店にて、積水ハウス(株)と尼崎信用金庫との合同の資産税セミナーを開催しました。講師は公認会計士、税理士 増井高一が、約1時間半ほど、お話ししました。内容は以下の通りです。

「不透明な時代の資産活用と節税対策」
  1. 経済動向、国家財政及び近年の税制改正
  2. 保有財産と相続対策
  3. 土地、法人の有効利用の効果
  4. 高層マンション購入の効果とリスク
  5. 生前贈与の傾向と問題点
  6. 遺言書作成時の留意点

今回、中心にテーマは、土地の有効利用の効果について、また、法人を利用することで、中長期的な資産移転の効果が大きいこと、特に、法人が個人の土地の上に収益マンションを建てるケースのメリット、デメリットについて解説しました。
贈与に関しては、暦年贈与、住宅資金贈与、教育資金贈与、相続時精算時課税などの特徴について比較解説しました。とくに、相続時精算課税制度が有利な時、不利な時についても触れました。
最後に、遺言書作成の留意点につき、クライアントで実際起こった経験を通して、見落としがちな落とし穴について解説しました。
相続人死亡の不慮の事故も考慮しておくことや、包括的な遺産分割(財産の1/2とか1/3とかいう分け方)は問題が多いこと、遺留分減殺請求を想定しておくことなど、実際の遺産分割は困難を極めることなどについて解説しました。